集客

美容室の集客方法(2023年最新版)を解説(現場を知る化粧品メーカー営業マン兼Web担当者が解説)

こんにちは。switchです。

化粧品会社でWeb担当者をしています。営業も兼任しているので担当している美容室さんと一緒に日々集客に取り組んでいます。

今回は美容室の集客方法(2023年最新版)を解説します。

美容室経営の課題の最重要項目となる集客。技術畑の美容師さんは苦手な分野かもしれません。化粧品会社で営業経験が20年の経験があり、同時にWeb担当者であるswitchが現在のリアルな集客対策を解説します。

本記事では美容室の集客方法を網羅的に解説しますが、集客を始める前に美容室のブランディングとマーケティングを理解することをおすすめします。こちらの記事にまとめましたのでご覧ください。

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2022年時点で集客方法は大きく分けて2つあります。

・オンライン(ポータルサイト・ブログSEO・SNSなど)

・オフライン(看板・チラシ・フリーペーパーなど)

2023年時点ではオンライン集客の比率が高く、チラシなどのオフライン集客は減少傾向にあります。とはいえ地域によってはオフラインの方がオンラインよりも効果があったりするので、地域に合わせた集客戦略を立てましょう。

オンライン集客

美容室のオンライン集客を始めるなら、ポータルサイトから始めるとコスパ良く効率的に集客できます。ポータルサイトを利用しつつ、ブログやSNSをコツコツ日々積み上げて行くのが良いと思います。

オンライン集客の一覧

・ポータルサイト(ホットペッパービューティなど)

・ブログ

・SNS

・Googleマイビジネス

・Yahoo!ロコ

ポータルサイト

ポータルサイトとはインターネット上の玄関のようなものです。例えば渋谷で美味しいイタリアンが食べたいと思えば、「渋谷 イタリアン」とGoogle検索すると思います。そうすると「渋谷で美味しいイタリアンTOP20」などのまとめサイトが出てきます。

渋谷で美味しいイタリアンを食べたいという人向けに、気になるお店を探しやすいようにした情報サイトのことをポータルサイトと言います。飲食なら「食べログ」美容室でいえば「ホットペッパビューティ」などが有名ですよね。

ポータルサイトは多くの人が閲覧していますので、そこに自分のサロンを掲載すると集客に繋がっていきます。ポータルサイトに掲載して集客に結びつけましょう。

ポータルサイトには有料と無料があります。それぞれ解説します。

有料ポータルサイト

・ホットペッパービューティ

リクルートが運営する美容界最大手のポータルサイト。掲載店舗は5万店、年間の予約数は8,000万人と言われる超巨大集客プラットフォームです。SEOにも非常に強く何を検索してもほぼトップ表示するので、集客の即効性のあるポータルサイトです。

ただ加盟店も多いのでプラットフォーム内での競争があり、費用対効果を得るにはページの作り込みやサロンの差別化など、創意工夫が必要になります。

ホットペッパービューティを始めたい方は、お問い合わせ方法や始める前に準備することなど記事にまとめましたので、詳細はこちらの記事をご覧ください。

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ホットペッパービューで集客の成果を出すための攻略ガイドをエリア1位のサロンさんを徹底取材しました。取材内容はこちらの記事にまとめました。詳細はこちらをご覧ください。

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・楽天ビューティ

ホットペッパービューティに次ぐポータルサイト。掲載店舗は1万店とやや劣りますが、楽天アカウント数1億を超えている実績から考えると今後成長するポータルサイトともいえます。ホットペッパービューティよりも男性利用者が多いようです。メンズ客を集客したい場合には有効です。

・ビューティパーク

株式会社オーエスが運営するポータルサイト。ホットペッパービューや楽天ビューティに比べると掲載店舗数は少ないですが、月額費用も安くホットペッパービューティ、楽天ビューティに次いでSEOもそこそこ強いのでコスパの良いポータルサイトです。

有料ポータルサイトはこの3つを押さえておけばOKです。優先順位としてはまずはホットペッパービューティを使いこなし、慣れてくると楽天ビューティ、ビューティパークを掲載していくのが良いと思います。ポータルサイトはサロンページを作り込んだり、管理画面の操作を覚えたり、実際に予約を受けて運営したりするので慣れが必要になります。一度に全部を掲載するのではなく、一番集客力のあるホットペッパーユーティから活用すると良いと思います。

無料ポータルサイト

・エキテン

エキテンは国内最大のクチコミサイト。美容に限らず飲食でも使われている地域検索に力のあるサイトです。無料なのにSEOにも強く上位表示されやすいので、すぐにでも登録して掲載しましょう。

ポータルサイトは有料・無料とありますが、まずは一番効果の高い有料のホットペッパービューティから利用するのがおすすめです。ポータルサイトはただ掲載するだけではなく実際にサイトを使って運用する必要があるので運用スキルがついて一定の効果が出たら、他のポータルサイトへの掲載していくという順番がが良いと思います。

ブログ

ブログはユーザーがよりサロンの詳細を知りたいときにサロンのことを知ってもらうメディアとして有効です。どんなサービスをしているのか、そのサービスを受けるとどんなスタイルになるのかを具体的に紹介することができます。

美容師さん
ブログって日記のことじゃないの?
ブログには2種類あります。日記系ブログと価値提供系ブログです。
switch

ブログとはweb(ウェブ)上のlog(ログ/足跡)のことで正式名はweblog(ウェブログ)と言います。Web上にコンテンツを掲載することでユーザーに情報を知ってもらうことに役に立つメディアです。

ブログには2種類あります。

・日記系ブログ

・価値提供系ブログ

の2つです。美容室を例に解説します。

日記系ブログ

日記系ブログはサロンの日常や、スッタフとの社員旅行、休日に「〇〇した」などを日記テイストでユーザーに自分たちのことを知ってもらったり、親しみをを持ってもらうためのブログです。

自分のことを知ってもらうことになるので「自分本位」のブログとなります。

価値提供系ブログ

価値提供系ブログは、スタイル写真やメニューの詳細説明などをサロンでやっているサービスを分かりやすくお客様に伝えるためのブログです。ホームページやポータルサイトのメニューページだけではサービスの表現に制約があります。お客様の抱えているお悩みなどをブログで分かりやすく伝えていきます。

日記と違って、お客様の悩みに寄り添ったブログになるので「お客様本位」のブログになります。

美容師さん
日記系ブログばかり書いていました。
価値提供系ブログ7:日記系ブログ3くらいの割合でブログを書くと良いと思います。
switch

新規客がブログを見て来店する場合、日記系ブログを見て来店することはほぼありません。お客様のお悩みを解決できるような価値提供のブログを書いていきましょう。

ブログメディア

ブログを書くべきメディアは2つあります。

・ポータルサイトのブログページ

・自社サイトのブログページ

の2つです。

ポータルサイトのブログページ

ホットペッパービューティのようなポータルサイトはSEOに強く、一定のPV数が担保されます。なのでポータルサイトで価値提供系のブログを書き、スタイル写真やおすすめメニューなどを紹介していきましょう。

ポータルサイトは掲載店舗同士のアピール合戦になります。より興味のあるサロンページを作ると共に、より質の高いページブログを書いて予約の成約率を上げていきましょう。

質の高いサロンページやブログの作り方はこちらの記事をご覧ください。

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自社サイトのブログページ

自社サイトのブログページはSEOを意識します。ポータルサイトと比べてPV数が担保されていないのでGoogle検索で上位表示するようにブログを書いていきます。

例えば「東京 髪質改善トリートメント」というキーワードを狙ってブログを書いていきます。このキーワードを検索している人は「東京で髪質改善トリートメントができる美容室」を探している人が検索しているということになります。その方に向けて自分のブログを見てもらえるようにしていきます。

SEO対策はポータルサイトの運営に比べて難易度が高いですが、自社で作るコンテンツになりますので資産性が高くコツコツ積み上げればサロン集客の武器となってくれます。

美容室のブログSEOについての詳細はこちらの記事をご覧ください。

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SNS

美容室集客でSNSの重要度は年々高まっています。とはいえSNS単体で集客するのは難易度が高いので、ポータルサイトや、ブログとミックスして使うとポータルサイトやブログの効果を引き上げやすくなります。

SNSはある程度の数を発信する必要があるので、まずは発信する習慣を身につけていきましょう。

美容室集客で使うSNS

・Instagram

・Facebook

・Twitter

・LINE

・YouTube

・TikTok

Instagram

InstagramはSNSの中でも画像検索に特化したメディアです。ユーザー層も10代から50代まで幅広く使用されており、特に10代後半から20代に圧倒的に使用されています。またストーリーズやリールなどのショートムービーの機能が拡張されたので、発信の幅が増えいます。美容室では仕上がったスタイル写真を多く掲載していくことが集客のポイントになります。

Facebook

FacebookはInstagramと同じく画像とテキストを主に投稿できるメディアです。Instagramよりはユーザー層が40代、50代が主でユーザー数も少ないですが、投稿内にリンクを貼ることができます。例えばメニュー紹介を投稿内でして、その詳細をブログ記事のリンクで飛んでもらうことなどができサイトへのアクセスを誘導しやすくなります。

Twitter

Twitterは最大140文字を投稿できるテキストタイプのメディアで、ユーザー層も幅広く利用されています。テキストタイプなので投稿を1日にいくつもツイートできることが特徴です。プロフィール欄や#(ハッシュタグ)をうまく興味のあるユーザーを集めやすくできます。

LINE

LINEはスマホユーザーの95%以上が使われている国内最大のメディアです。ビジネスでラインを使う場合は何らかの形でLINE登録してもらい、そこから情報発信することが多いです。美容室の場合は来店時に登録してもうか、ホームページで登録してもらうのが一般的です。なので新規集客というよりは既存客向けの情報発信メディアとして有効です。

YouTube

YouTubeは動画コンテンツなので、サロン紹介やメニュー紹介など画像やテキストでは伝わりきれないコンテンツを動画として発信することができます。YouTubeは編集に労力がかかるので、難易度が高いですが出来上がるとサロンの資産になります。最近ではショート動画機能が拡張されたので、始めるならショートから取り組むの良いかと思います。

TikTok

TikTokはショート動画に特化したメディアで、現在も伸び続けているホットなメディアです。ショート動画でスマホで簡単に編集できるのでYouTubeに比べて投稿しやすいのが特徴です。10代〜20代前半のユーザー層が多いのが特徴で、まだ投稿している美容室も少ないので、早めに参入すると良いと思います。

アカウントについて

SNSのアカウントはメディアによって使い分けます。オーナーやサロンスタッフなどの個人アカウントとサロンのアカウントを使い分けることで、フォロワーを集めやすかったり、発信活動がしやすかったりします。

またサロンのホームページとSNSをうまく組み合わせることでSEOにも効果があります。アカウントを使い分け、効果的に発信活動を続け、集客を結び付けましょう。

アカウントの使い分けの方法はこちらの記事をご覧ください。

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Googleマイビジネス

GoogleマイビジネスはGoogleでローカル検索をした時、検索結果の画面右に店舗の詳細情報を表示すさせたり、Googleマップ上に店舗名を表示させることができます。店舗集客向けのGoogleのサービスです。無料で使えるのですぐにでも登録すると良いです。MEOと呼ばれるマップエンジン最適化に取り組めばコスパの良い集客をすることができます。

Yahoo!ロコ

Yahoo!ロコはGoogleマイビジネスと同じく、Yahoo!のローカル検索をした時、検索結果の上部に店舗情報を表示させたり、Yahoo!地図に店舗名を表示させることができます。店舗向けのYahooのサービスです。こちらもGoogleマイビジネスと同じで無料で登録することができます。

オフライン集客

オフライン集客は地域によってはまだオンライン集客よりも効果があったりします。またオンラインとオフラインをうまく組み合わせてそれぞれのサロンに合った効果的な集客をしましょう。

オフライン集客一覧

・ローカル誌

・チラシ

・看板

ローカル誌

2022年現在では全国的な大手の紙媒体は少なくなりました。代わりに地域に密着したローカル紙があり、地元のメディア会社が発行しているものがあります。ローカル紙なので展開されるエリアも絞られるので、美容室のようなローカルビジネスモデルには効果的な広告媒体となります。まずはローカル誌が多く掲載されているまとめサイトを見てみましょう。

あなたの地域のローカル紙を探すなら「JAPAN LOCAL MEDIA NETWORK」がおすすめです。

全国で224の掲載誌があります。
地域検索からローカル紙を探せます。
ローカル紙の詳細情報が分かります。

「JAPAN LOCAL MEDIA NETWORK」は全国のローカル誌のまとめサイトです。エリア検索してあなたの地域のローカル誌を探してみましょう。詳細情報にはそれぞれ、エリア、カテゴリ、配布方法、ターゲット、発行部数、発行スケジュールなどの各項目があり、比較検討しやすくなっています。

「JAPAN LOCAL MEDIA NETWORK」のサイトはこちら

地域密着型サロンならローカル誌も効果的だと思います。

チラシ

チラシは地域や年代によって有効な媒体となります。特に新聞折り込みは高齢の高所得層をターゲットにできるので、その年代に絞って集客することができます。

チラシはチラシ制作会社にお願いしますが、依頼したチラシ制作会社のチラシが反応率の高いチラシを作ってくれるとは限りません。チラシ制作を依頼する美容師さんが反応率の高いチラシをどうやったら作成できるのかを学ぶ必要があります。

チラシはセールスライティングを学びましょう。

セールスライティングとは商品を売るための文章スキルのことです。

同じ商品やサービスを販売するにも売る人によって販売数が違ったりします。美容室で店販をする場合、スタッフによって販売個数が違ったりしますよね。チラシも同じでどんなチラシ作成するかによって来店するお客様の数が違ってきます。

セールスライティングを身に付けると、ブログやSNSでもアクセスやフォローワーを集めることにも役に立ちます。セールスライティングスキルを身につけ、チラシを発注する段階で「このような構成にしてください」と頼めるようになりましょう。

セールスライティングを詳しく学びたい方はこちら

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看板

看板も集客に重要です。特にスタンド看板は歩行者の多い店舗で良く見られるメディアになります。実際にスタンド看板で来店したケースは良くあります。

スタンド看板にも色々な種類があり、黒板タイプでチョークでメニューのイラストなどを書くタイプや、メニュー表などをポスターサイズに作成して入れるタイプなどがあります。

黒板タイプでチョークで描くタイプ
ポスターを入れるタイプ

その際にスタンド看板にチラシケースを一緒設置しましょう。チラシを手に取って来店するケースは良くあります。看板とチラシはセットで考えましょう。

チラシケースはA4サイズのチラシを三つ折りにするタイプのものがほとんどです。通行している人が手にとれてカバンにしまえるからだと思います。

チラシを作成したらA4サイズのものも用意しましょう。

看板の横に設置するタイプ
看板の上に設置するタイプ

まとめ

それでは今回のまとめ。

・集客にはオンラインとオフラインがある。それぞれ地域や年代にあわせて行う

・オンライン集客にはポータルサイト・ブログ・SNSがある

・まずはポータルサイトに掲載することから始めるのが良い

・ブログは日記を書かず、価値提供する

・SEO対策し、ローカル検索だけでなくユーザーの課題解決のブログを書く

・Googleマイビジネス・Yahoo!ロコを使いMEO対策をする

・オフライン集客にはローカル誌・チラシ・看板がある

・チラシはセールスライティングスキルを身に付ける

・スタンド看板にはチラシケース設置し、チラシとセットで使う

です。

集客メディアはたくさんあるので、あなたのサロンの地域やお客様の年代によって使い分けるといいと思います。まずは一度にたくさん手を出さずに、一つのメディアにじっくり時間をかけていいもの作りあげる姿勢がいいと思います。

以上です。それでは一緒にコツコツ頑張りましょう。

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