こんにちは。switchです。
化粧品会社でWeb担当者をしています。営業も兼任しているので、現場で美容師さんと集客に取り組んでいます。
今回はホットペッパービューティのサロン情報ページの作成方法を解説します。
ホットペッパービューティで集客の成果を出すためには、サロンページを作り込めるかどうかに懸かっています。本記事では化粧品会社でWeb担当者兼営業マンのswitchが、担当サロンでホットペッパービューティエリア売上1位を獲得し続けているサロンさんがいましたので、ページ作成の攻略方法を徹底取材をさせてもらいました。
そのなかで、今回はトップページにあたる「サロン情報ページ」の作成方法を解説します。
その他のページの作成方法から攻略方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
目次
サロン情報ページとは
サロン情報ページとはホームページでいうトップページのことです。
ユーザーが予約に至るまでのプロセスは大きく分けて3つあります。「発見」「興味・喚起」「アクション」の3つです。
「発見」はホットペッパービューティ内の掲載サロンの中から、あなたのサロンページを発見してもらうフェーズのことです。Googleなどの検索結果に該当するサロンが表示された時、数あるホットペッパービューティ内のサロンからユーザーに「あ!このサロン気になる!」と思ってもらいクリックされることが最初の目標です。
この最初にクリックされて表示されるページがサロン情報ページです。
「興味・喚起」はサロン情報ページで気になったユーザが、より詳細にサロンの情報を収集しようするフェーズです。サロンの雰囲気はどんな感じなのか?どんなメニューがあるのか?スタイリストはどんなスタイルを作れるのか?など各ページを閲覧します。
最後に「アクション」はユーザーが詳細ページを閲覧して、気に入ったので予約を申し込む最終フェーズです。
サロン情報ページは最初の「発見」してもらうための重要なページです。またホットペッパービューティで確認すべき3つの数字の「PV・CVR・ACR」のうち、PV数を多く稼ぐためのページなので、「発見」してもらってPV数を多く稼げるようなページ作りをしましょう。
発見してもらうためには?
ユーザーがホットペッパービューティでサロンを探す時、ホットペッパービューのサイトから探す場合と、Googleなどの検索エンジンからお目当てのサロンを探します。
ユーザーがサロンを探す方法は2つ
・ホットペッパービューティのサイトから探す
・Googleなどの検索エンジンを使って探す
ユーザーがGoogle検索を使ってサロンを探す時は、検索窓に「○○駅 美容室」、「地域名 美容室」「ヘッドスパ 地域名 おすすめ」などのキーワードを使って検索します。
例えば、「目黒区 美容室 オススメ」と検索します。このユーザーの検索意図は、「目黒区内でオススメの美容室を探している」ということですね。
検索結果が表示されます。ホットペッパービューティはSEOにとても強いので、ほとんどのキーワードでも上位表示すると思います。
確率的に1番クリックされやすい、検索結果1位の「目黒区の美容室・美容院・ヘアサロン検索・予約」をクリックします。
「目黒区の美容室・美容院・ヘアサロン検索・予約」に該当するホットペッパービューティの掲載店が一覧で表示されます。ユーザーはこのページを見て気になるサロンを探します。
ここでは検索結果の「目黒区の美容室・美容院・ヘアサロン検索・予約」は該当サロンが279件ありますね。この中であなたのサロンを「発見」してもらう必要があります。
「発見」してもらえるサロン情報ページを作成しましょう。発見してもらうポイントは5つあります。
発見してもらうポイント4つ
・コンセプトを明記する
・地域名・駅名を明記する
・サロンデータにスペックを明記する
・写真は高品質なものを使用する
の4つです。
コンセプトを明記する
コンセプトとはユーザーが抱えているお悩みを「このサロンはこんなサービスを提供しているサロンです。もしこんなお悩みがある方なら、当店で解決できますよ」と誰が見ても分かりやすく伝えることです。
分かりやすく伝えることで、目に泊まり、もっと詳しく知りたいと思ってクリックして詳細を知ってもらうことができます。つまりサロン情報ページの目的である「発見してもらうこと」ができます。
コンセプトの作り方は3つ
・サロンの強みをリスト化する
・キーワードをリスト化する
・検索ボリュームを確認する
コンセプトの作り方は上の3つです。それぞれ解説します。
サロンの強みをリスト化する
コンセプトは「当店はこんな方のお悩みを解決しますよ」とアピールするものなので、自分のサロンでお悩みを解決できることを挙げてみましょう。
例えば・・・
サロンの強みを挙げる(例)
- ヘッドスパが自慢
- 髪質改善トリートメントが売り
- マイナス5歳のヘアスタイルが得意
- 癒しの空間を提供できる
- キッズルームがある
など自分のサロンの強みを挙げていきましょう。
キーワードをリスト化する
ユーザーはサロンを探す時、Googleなどの検索窓でサロンを探します。例えばユーザーがヘッドスパをやっているサロンを探すとき、どんな風に検索するのかを考えます。そんな時、サジェストキーワードツールを使います。
オススメのサジェストキーワードツールはラッコキーワードです。例を使って解説します。
ラッコキーワードのサイトを開きます。
例えば、「ヘッドスパ」と検索窓に入力します。
「ヘッドスパ」を含んだキーワード一覧が全て表示されます。「『ヘッドスパ』と検索している人はこのようなキーワードを使って検索してますよ」と教えてくれます。
このヘッドスパという検索結果に「ヘッドスパ 恵比寿」というキーワードがあります。
「ヘッドスパ 恵比寿」と検索している人がいるということです。この検索意図は「恵比寿周辺でヘッドスパができるサロンを探している」です。
この「ヘッドスパ 恵比寿」とクリックします。
「ヘッドスパ 恵比寿」の検索結果トップは「恵比寿駅周辺のヘッドスパが自慢のサロン」というSEOに強いホットペッパービューティが表示され、これをクリックすると、恵比寿駅周辺でヘッドスパができるサロンが一覧表示されます。
サロンの強み(サービス)をリスト化して、その強み(サービス)をサジェストキーワードを使って、実際に検索されているキーワードに落とし込みます。一度エクセルなどにリストの一覧表を作っておくと良いと思います。
検索ボリュームを確認する
強みをリスト化し、サジェストキーワードを割り出したら、最後にそのキーワードの検索ボリュームを調べます。調べる方法は検索ボリュームチェックツール「Ubersuggest」を使用します。
「Ubersuggest」(ウーバーサジェスト)はGoogle(Yahoo!も同じ)で検索されたキーワードが年を通して月間平均どのくらい検索されているのかを知ることができます。サジェストキーワードで割り出したキーワードの検索数を調べることで、どのくらいのユーザーがあるかを知ることができます。
有料ツールですが、Web集客では必須ツールなのでこちらは購入しておきましょう。
調べたいキーワードを検索窓に入力します。例えば「ヘッドスパ 恵比寿」と入力します。
「ヘッドスパ 恵比寿」の検索数が表示されます。検索結果は「320」で月平均320人の人が「ヘッドスパ 恵比寿」と検索していることが分かります。
注意ポイント
「ヘッドスパ 恵比寿」はヘッドスパと恵比寿の間にスペースを入れる場合と入れない場合で検索結果が違いました。スペースを入れる場合は「10」で入れない場合は「320」でした。この場合は下にスクロールするとキーワード候補があります。その他のキーワード候補と検索ボリュームが一覧で表示されますので、こちらも一緒に検索してください。
ホットペッパービューティで「ヘッドスパ 恵比寿」というキーワードを盛り込んでページを作ったら、「ヘッドスパ 恵比寿」と検索した人が月間320人、ホットペッパービューティが検索結果トップだったので、昨年のGoogleの平均CTRデータからトップ表示のCTR(クリックレート)は14%なので、約44人が「恵比寿駅周辺のヘッドスパが自慢のサロン」のページに入ってきて、気になるサイトを探すということになります。
ページ作成に使えそうなキーワードをリスト化して検索ボリュームをセットに表にすると良いと思います。
キーワード毎の検索ボリューム数が分かるので便利です。
サロンのコンセプトを決めたら、その言葉はユーザーが検索しているものをベースに使いましょう。コンセプトは自己満ではなく、相手に伝わって初めて意味を為します。ユーザーに分かりやすくメッセージを伝えていきましょう。
ホットペッパービューティのキーワードの詳しい使い方はこちらの記事をご覧ください。
地域名・駅名を明記する
サロン情報ページには地域名・駅名を必ず入れしょう。
ユーザーはサロンを検索するとき、「髪質改善」などの課題を解決したいキーワードを使って検索するほか、「地域名 美容室」や「駅名 美容室」と検索してサロンを探す方も多くいます。
この検索方法を「ローカル検索」ともいい、ページ作成には欠かせない情報と言えます。
ラッコキーワードで「恵比寿 美容室」と入力して、サジェストを見てみます。
サジェストがたくさん表示されます。Ubersuggest で検索ボリュームも見てみましょう。
月間検索ボリュームが 2,400 と多いですね。
地域名や駅名は必ず入れておきましょう。
サロンデータを明記する
サロン情報ページの下にサロンデータを表示します。サロンデータには以下の項目があります。
サロンデータ
・電話番号
・住所
・アクセス・道案内
・営業時間
・定休日
・支払い方法
・お店のホームページ
・カット価格
・席数
・スタッフ数
・駐車場
・こだわり条件
・備考
各項目をそれぞれ記載していきましょう。
そこでポイントとなるのが「支払い方法」と「お店のホームページ」です。
支払い方法
決済方法は幅広く対応した方が良いです。ホットペッパービューティはネット予約なので、Amazonなど商品を購入するネットリテラシーがある方が多いので、キャッシュレスで決済できる環境を整えておくことは必須です。
クレジットカードはもちろんのこと、スマホで決済できるPayPay、LINE Pay、楽天ペイなどのQRコード決済を導入しましょう。
サロンの決済にオススメなのが「Air PAY」です。ホットペッパービューティと同じくリクルートの運営している決済サービスで、ほとんどの決済手段が使える便利なサービスです。初期費用もかからないところが魅力です。
利用者の声を聞くと、Suica での決済が割と多いそうです。電車でのご来店や、普段電車を利用されているお客様が多いサロンは Air PAY は良いと思います。
お店のホームページ
ユーザーがあなたのサロンに興味を持ってくれたら、もっと詳細を知ろうとお店のホームページへリンクで飛びます。ホットペッパービューティでは掲載する型、量が決まっているのでより詳しい情報をお店のホームページに掲載していきましょう。
お店のホームページがない場合は Instagram を使用しましょう。Instagramなら簡単にアカウントを作成できます。
ホットペッパービューティからお店のホームページにどのくらいに流入したのかを知ることも重要です。一定数いれば、お店のホームページにも力を入れるべきなので。
ホットペッパービューティからの検索流入を調べる方法はこちらの記事にまとめました。ご覧ください。
写真は高品質なものを使用する
ホットペッパービューティでPV・CVR・ACRのスコアを上げる上で重要なポイントになるのが写真です。スタイル写真はもちろん、ブログで使う写真、スタイリストの写真など。写真のアングルや照明など徹底してこだわっていくことが成約率につながっていきます。
とはいえ、初めから上手な写真など撮れるわけではないので、スタイル写真などは毎日コツコツとスタイルを作りつつ、写真に納めて経験値を上げる必要があります。
写真スキルは時間がかかるので、最初のページ作りの写真は有料画像かプロのカメラマンに撮ってもらうのが良いと思います。おすすめの方法は3つあります。
・ホットペッパービューティのカメラマン(無料)
・フリーのフォトグラファー
・画像サービスを使う(イメージ画像)
ホットペッパービューティのカメラマン
ホットペッパービューティと契約すると、サロン情報ページのTOP写真を無料で専属のカメラマンが撮影してくれるサービスがあります。店内写真など撮影してくれるので、活用しましょう。
フリーのフォトグラファー
撮り直したい、写真が古くなったなど、撮り直したい場合などはフリーのフォトグラファーがおすすめです。手頃な値段で出張してくれ、高品質な写真を撮ってくれます。金額は1万から2万くらいの間が相場です。
おすすめのサイトは「Our Photo」でお近くおカメラマンを探すことができます。ポートフォリオもありますので、写真の質も確認できます。
画像サービスを使う
TOPページは店内写真などではなく、外人女性のモデルさんや、お花畑や海辺、森などの自然風景などイメージ画像にしたい場合は画像サービスを使うと良いです。
おすすめの画像サービスは2つ
・Shutterstock
・Unsplash
Shutterstock
・Shutterstock(シャッターストック)は画像サービスの定番。高品質な画像が数多く用意されているので、欲しい画像が手に入ると思います。有料ですが、色々なところで使える画像サービスです。
Shutterstock(シャッターストック)のサイトはこちら
Unsplash
Unsplash(アンスプラッシュ)は無料ですが、高品質な画像が豊富です。人物画像は Shutterstock に劣りますが、その他風景画像はかなり品質の高いものがあります。イメージ画像を探すのに最適です。
まとめ
今回のまとめです。
・サロン情報ページは発見してもらうことが第一。PVを稼ぐことに意識する
・発見してもらうポイントは4つ
①コンセプトを明記する
②地域名・駅名を明記する
③サロンデータを明記する
④写真は高品質なものにする
・コンセプトは強みのリスト化とキーワード戦略を使う
・決済はキャッシュレスを使用する
・サロンデータにはホームページかInstagramをリンクする
・写真はプロにお願いするか有料画像サービスを使用する
今回は以上です。一度作っても何回も修正して良いので、運営しながら「PV・CVR・ACR」を確認しながらコツコツ作業していきましょう。