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美容室集客に使えるキーワード戦略を徹底解説(ホームページ・ブログ編)

ホームページやブログを使って集客する時、「インターネットでの集客は、キーワードが大切ですよ」と依頼したホームページ業者さんやホットペッパービューティのリクルートの担当者さんから言われたことありませんか?

サイトにアクセスを集めるのに「キーワード」が大切なことはなんとなく分かるけど、具体的にどんなキーワードを使ってコンテンツを組み立てたら良いのか分からないですよね。今回は美容室の集客に使えるキーワード戦略について解説します。

こんにちは。switch です。化粧品会社でWeb担当者をしています。営業も兼任しているので、現場に出て美容師さんと一緒に集客を取り組んでいます。

美容師さん
キーワードが大切なのは良く聞くけど、どうしたらいいの?
まずはGoogleの理念をベースにすること。そして具体的なキーワード戦略を行います。
switch

ホームページ・ブログとホットペッパービューティでのキーワードの使い方が少し異なります。ホットペッパービューティでのキーワード戦略を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

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どうやってインターネットで美容室を探しているのか?

まず始めにお客様がどうやってインターネットであなたの美容室を知ることができるのか理解しましょう。

お客様がインターネットであなたの美容室を知る方法は3つあります。

・Google検索(Yahoo!も同じ検索エンジンを使用)

・リスティング広告

・SNS

1つ目はGoogle検索。何かを探す時や分からないことを調べる時に使いますよね。Yahoo!もGoogleと同じ検索エンジンを使っているので、ほとんどの人がGoogle検索を使っていると言えます。例えば東京都渋谷区恵比寿で髪質改善する美容室を探したい場合は「髪質改善 恵比寿」と検索しますよね。検索結果は恵比寿周辺の髪質改善美容室が表示され、お客様はその検索結果の上の方から調べていきます。

2つ目はリスティング広告。よく検索されているキーワードには、広告を出稿することができます。Googleの検索結果は上位に表示されるほどクリックされやすくなります。ですが上位表示は難易度が高いので、Googleにお金を払って検索結果上部にある広告枠にホームページやブログなどのページを載せます。但し、費用対効果を考えないと広告費と売上が合わない場合もあります。

3つ目はSNS。Instagram・Facebook・Twitterなどが代表的で、美容室では特ににInstagramで気になるヘアスタイルを見つけて、SNS経由でホームページやホットペッパービューティのサロンページにリンクで飛んでいくお客様が顕著に見られます。

2番目のリスティング広告は美容室のビジネスモデル上、CPC(Cost Per Click : 広告出稿による売上の割合)が合わない場合が多いです。大手美容室などがやる場合が多いです。ほとんどの美容室はGoogle検索とSNSの2つを使ってお客様があなたの美容室を発見することになります。

今回はキーワード戦略の解説なので、1つ目のGoogle検索での美容室探しについて深堀り解説をしていきます。

Googleの理念を知ること

Googleでの検索結果で上位表示すれば、多くの人にホームページやブログを閲覧されやすくなります。そのためにはキーワード戦略が重要です。ただ検索結果にヒットするするように、闇雲に検索されそうなキーワードをホームページやブログに組み込めばいいかというとそうではありません。

キーワード戦略はGoogleの理念をベースに置くことが重要です。

Googleはユーザーファーストを目指している会社です。Googleは広告会社なので、たくさんの人がGoogleの検索エンジンを使ってもらうことを目指しています。たくさんの人が検索エンジンを使えば、多くの企業はGoogleに広告を出します。Googleはそうやって収益を上げていく会社です。なのでGoogleは多くの人が満足する検索エンジンを作る必要があります。

Googleにとって検索結果に表示されるコンテンツはとても重要です。ただキーワードを盛り込んだだけで意味の伝わらないホームページやブログを作っても、ユーザーの満足度は上がりません。Googleはユーザーにとって価値のあるコンテンツを評価して上位表示をさせます。

ユーザーにとって価値のあるページ作りを心掛けましょう。

Googleが公式で発表している理念があります。この理念を元にホームページやブログ作りの参考にしましょう。

Googleは、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google内部の目標や収益ではなく、ユーザーに最も重視してきました。Googleのトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。

Googleが掲げる10の事実 「1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」

詳しくはGoogleが掲げる10の事実をご参照ください。

Googleが掲げる10の事実のサイトはこちら

Googleの理念を理解した上で、キーワードを使ったページ作りに取り組みましょう。
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キーワードリストの作り方

Googleの理念を理解したら、次にページ作りを行うためのキーワードリストを作成します。キーワードリストとは実際にユーザーが美容室を探す際に使用しているキーワードを全て調べて、それを一覧表にしたものです。ページ作りを行う時にそのリストをリストを使うと集客できるページ作りが出来ます。

キーワードリストの作成の手順は3つ。

・サロンの強みを確認する

・サジェストキーワードツールを使う

・検索ボリュームツールを使う

の3つです。

サロンの強みをリスト化する

あなたのサロンの強みをもう一度確認してください。豊富なバリエーションのカラーリング、傷まないヘアカラー・パーマ。髪質改善するトリートメント、ヘッドスパが得意など。サロンの強みを挙げてリスト化します。

サロンの強み リスト化の例

  • ヘッドスパが得意
  • 髪質改善トリートメントが売り
  • マイナス5歳のヘアスタイルが得意
  • 癒し空間を提供できる
  • キッズルームがある

サジェストキーワードツールを使う

リスト化ができたら、サジェストキーワードツールを使います。

サジェストキーワードツールとは、ユーザーが実際にどんなキーワードで検索しているのか調べることができるツールです。実際に検索されていないキーワードでホームページやブログを作っても的外れで、検索結果にも表示されなくなります。自分のサロンの強みをサジェストキーワードツールを使って検索されているキーワードを調べましょう。

おすすめのサジェストキーワードツールは「ラッコキーワード」です。

ラッコキーワードがおすすめのサジェストキーワードツール

ラッコキーワードのサイトはこちら

ラッコキーワードの使い方は簡単。

検索窓に、自分のサロンの強みとなるサービスを検索窓に入力するだけです。例えばサロンの強みにヘッドスパがあるのなら「ヘッドスパ」と入力してみます。

「ヘッドスパ」で実際に検索されているワードが表示されます。

「ヘッドスパ」で検索窓に入力すると、実際に「ヘッドスパ」を含んだワードがこのように一覧で表示されます。この中からあなたのサロンに該当するワードをリストにしてまとめます。

例えば、あなたのサロンが東京都渋谷区恵比寿にあるサロンなら、このようなリストが作成できます。

東京都渋谷区恵比寿にサロンを構えているヘッドスパが得意なサロンと仮定すると、「ヘッドスパ」というキーワードでサロンのコンテンツに使用できそうなキーワードを抽出します。このキーワードを使ってコンテンツ作成すると検索結果に表示されやすくなります。

検索ボリュームツールを使う

ラッコキーワードでサロンのコンテンツ作成で使えそうなサジェストキーワードをリスト化したら、それぞれのキーワードの検索ボリュームを調べます。検索ボリュームとはそのキーワードが月間でどのくらいの検索数があるのか調べるツールです。検索ボリュームを調べれば、どのくらいの市場があるか知ることができます。

検索ボリュームを調べるには、「Ubersuggest」(ウーバーサジェスト)を使います。Ubersuggest はキーワードの月間平均検索数を知ることができるツールです。以前は無料ツールでしたが、今は有料ツールとなっています。インターネットで集客するためのコンテンツ制作では必須アイテムなので、これは購入しておきましょう。月額プランと、買い切りプランの両方があり選べます。

使い方は検索窓に検索数を知りたいキーワード入力し、検索ボタンを押します。

先程、ラッコキーワードで抽出した「ヘッドスパ 恵比寿」と検索すると、検索ボリューム320という数字が出てきました。「ヘッドスパ 恵比寿」が月間で320検索されているということです。

これを使って、先程ラッコキーワードで抽出したサジェストキーワードリストにそれぞれ検索ボリュームを調べて入れていきます。

「ヘッドスパ」というサロンの強みにおいて、使うべきキーワードのリストが完成しました。これを使ってホームページやブログを作っていきます。同じ要領で他のサロンの強みをリスト化します。

キーワードリストを使ってアクセスを集める

キーワードリストを作成したら、キーワードリストを元にホームページやブログを作成してアクセスを集めていきます。その際に2つのポイントがあります。

ポイント

・検索の間口を広くすること

・Googleサーチコンソールでデータ集積・分析をすること

検索の間口を広くすること

検索の間口を広くすることとは、キーワードリストにあるキーワードをできるだけ多く使用することです。ヘッドスパ、髪質改善、マイナス5歳のヘアスタイル、癒しの空間、キッズルームなど、強みを元に作成したキーワードリストを使ってページ作成を行いましょう。

作成したキーワードリストの中で、できるだけ多くのキーワードを使うと検索結果に表示されやすくなる

但し、闇雲にキーワードを使って、意味の分からないページ作成には気をつけましょう。あくまでユーザーファースト。Googleの理念に沿って、ユーザーにとって価値のあるページ作りを心掛けましょう。

Googleサーチコンソールでデータ集計・分析をすること

キーワードリストを元にホームページやブログを作ってコンテンツを貯めていくと、そのキーワードにヒットして、アクセスを集めることが出来ます。特にブログの更新数が多ければ、その分ページ数も増えてきてアクセスを集めやすくなってきます。

その中で、どんなキーワードでアクセスを取れたかをデータで知ることができます。コツコツ積み上げたブログは効果があったかを分析しましょう。

分析方法は Google Search Console (Googleサーチコンソール)を使います。

GoogleサーチコンソールとはGoogleが無償で提供しているWebサービスで、主にサイトに入ってくる前のユーザーの分析をすることができます。サイトに訪問した人が、どんなキーワードで、どれくらいの人がクリックして入ってきたのかを知ることができます。

例えば、「ヘッドスパ 恵比寿」というキーワードが、Googleの検索結果で何回表示されて、どれくらいの人がクリックしたのかを分析することができます。検索結果の表示回数やクリック率が多ければ、人気記事としてそれに類似したブログを書けば、よりアクセスを集めやすくなるとうことです。

Googleサーチコンソールの設定・使い方はこちらの記事をご覧ください。

あわせて読みたい

Googleサーチコンソールを使うと、キーワードリスト以外のキーワードでサイトに訪問した人も分かります。これらのキーワードを押さえておくと、次から書くブログにも役立ちます。

サーチコンソールでの分析はサイトの一定量のコンテンツが必要になります。またブログ記事を書いても、Googleのデータベースにインデックス(登録)され、検索結果に表示されるまでは約3ヶ月かかると言われています。

まずはキーワードリストを基にブログ記事作成に取り組み、分析できるようになるまでコツコツ作業を頑張りましょう。

まとめ

それでは今回のまとめ。

・お客様がどうやってインターネットで美容室を探しているのかを知る

・ホームページやブログを書く前にGoogleの理念を知る

・キーワードリストを作成する

・キーワードリストの作り方は3つ

 ①サロンの強みを確認する

 ②ラッコキーワードで実際に検索されているワードを調べる

 ③Ubersuggest でキーワード毎の検索ボリュームを調べる

・キーワードリストでアクセスを集めるには

 ①検索の間口を広くすること

 ②Googleサーチコンソールを使ってデータの蓄積・分析を行う

キーワードリストの作成・運用が重要ですが、あまりキーワードに縛られすぎないようにしましょう。Googleの理念に則り、ユーザーに分かりやすい価値あるコンテンツ作成を目指しましょう。

今回は以上です。それではコツコツ集客に取り組みましょう。

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